Pochi
「ハロウィン」




トントン

あーら、いらっしゃい。可愛い幽霊さんたちね。

お菓子くれないと暴れちゃいまちゅ。

お入りなさい。菓子たくさん、たくさん用意してありますよ。

それだけで帰る訳には行かないんだ。

ええ、分ってるわ。ジュースも召し上がって行ってね。

奥さん、冗談だろ。遊びじゃないんだ。覚悟できてるんだろうな。

何のこと?




真ん中に丸く並べるんだ。
揃っているか?
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.
一個足りないんじゃない?
最初は12個でいいんだ。

音楽スタート



一人脱落。
つまりはガブリンが最下位で、「特別の物」を与えられる。
残り11。

音楽スタート



ブルッフ脱落。
ここからの者は、並べられた「包み」の何れかを与えられる。
残り10。








音楽スタート



サミエル脱落。
一位決定。
つまりはミハエルが最初に「包み」を選択する権利が与えられる。




ミハエルは12個の「包み」の中から即座に選ぶ。
ラッピングを解いて木箱の蓋を開けると、女の子の頭が入っている。
「今年はエミリアか」
「私の頭だから、大切に使ってくれなきゃ嫌よ」
今度はサミエルの番。同じように11個の包みの中から選んで、頭を取り出す。
「今年はミハエル、君の頭だよ」
「そうかい。自分のを当てたかったよ」
次のブルッフは、カーレンダールの頭であった。

こうして12人は選択した頭を自分の首に据えて「包み」は全て空になった。
最後に、最下位のガブリンが与えられる「特別の物」の出番である。

ガブリンは肩を落とし、小刻みに体を震わせながら木箱を開ける。
中には、夕方刈り取った女性の生首が未だ乾ききっていない血の上に乗っている。


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