たう
「続 放課後、廊下にて」


少女「先生!」

先生「また君かね。今日は何なんだ」

少女「今日は気合を入れてきました」

先生「私は明日出張しなくてはならないんだ。失敬する」

少女「ほら、いつもの私とどこか違うでしょう?」

先生「全くそんな風には見えないが」

少女「当たりです! 髪型も服装もいつもと同じです。でも、先生に好かれようと思って、ちょっとイメチェンしてみました。さて、何が変わったでしょう。クイズです」

先生「うーむ……分かった。君の性格から察するに、『実はシャンプーを変えました』とか、そういう答えだな」

少女「惜しい!」

先生「君の場合なら……『シャネルのNo.5をつけてきた』かね。もう驚く気力もないが」

少女「あ〜、遠くなっちゃった」

先生「降参だ。乗りかかった船だ。教えてもらえるかね」

少女「正解は、『歯磨き粉を変えてきた』でした!」

先生「さて、出張の段取りをしないと……」

少女「待って下さい先生!」

先生「歯磨き粉なんて分かるわけないだろう!」

少女「歯ブラシも変えたんです!」

先生「持参する書類は何だったかな……」

少女「それだけじゃありません!」

先生「だから言っているだろう。大事な出張があると。私は忙しいんだ」

少女「実は、顔にうんこを塗ってきました!」

先生「ええ!?」

少女「お母さんのうんこを塗ってきました!」

先生「一体君は何を考えているんだ! うんこなんて顔に塗ると汚いじゃないか!」

少女「いえ、お肌がきめ細かくなりました! ちょっと臭かったけど」

先生「当たり前じゃないか! こうなったら予定を変更しよう。君のお母さんに話をつけなくてはならない。娘に自分のうんこを塗らせるとはとんでもない親だ。この親にしてこの子あり。見過ごすわけにはいかん。便所に行く度にうんこを保存しておくとは、何て汚い一家だ」

少女「あ、先生……まさか勘違いしてます?」

先生「何だね!? お母さんのうんこを塗ってきたんだろう!?」

少女「お母さんのうんこじゃなくて、お母さんが持ってるうぐいすのうんこです!」

先生「あれは『うんこ』じゃなくて『糞』と言うんだ! 紛らわしいにも程がある」

少女「クラスの子がみんなびっくりしてました」

先生「そうだろうな。うんこを顔に塗ってきたなんて言ったら驚かない方が不思議だ」

少女「え!? 『うぐいすのうんこ』塗ってきたの!? って」

先生「なんだそれは!? みんな『うぐいすの糞』を『うぐいすのうんこ』って呼んでるのかね!?」

少女「そうですが何か?」

先生「私は確信した。日本はもう終わりだ」

少女「でも、先生のうんこだったら顔に塗ってもいいかも……きゃっ、恥ずかし〜い!」

先生「……(気絶)」

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