たう
「こるり第二話」


 例のメイドのこるりが最近しきりにワンショットキルという言葉を呟き始めたので、猫や犬にはジストマという寄生虫がついているという話をした後、私は少しでも人間らしい食事をするために魚を買いに行くことにした。

「沢山お魚がありますね」

「鮮魚売り場だからな」

「この魚は全部生ものなんですか?」

「いや、例えばこちらのカマスの開きや塩サバやホッケなんかは塩干魚といって、取れたものを干したり塩につけたりして加工したものなんだ」

「じゃあ鮮魚ではありませんね」

「そんなことはない。例えばこっちのシイラの刺身は……」

「小技に走ってますね」

「人の話を聞きなさい」

「とんだチキン野郎ですねここの店主は」

「そういう魚も美味しいんだからいいじゃないか」

「表に出て欲しいですね」

「一体何を考えているんだ」

「そしたらワンショットキルで」

「止めなさい。もう二度とここで買い物が出来なくなる」

「いいえ私は捕ります正義のために、そして鮮魚を愛する御主人様のために」

 そう言ってこるりは懐からダーティ・ハリーが愛用している44マグナムを取り出したため私は延髄にチョップを入れた。彼女は気絶した。私は彼女を背負って帰った。ほのかに垢の匂いがしたので風呂を沸かしてやった。

 風呂上りの彼女に私は言った。

「ワンショットキルってのはさっきのようにやるんだ」

「よく分かりました」

 とは言ったものの実はまぐれだったのだが、内緒にしておくことにした。

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