|
フェルマー 「罠を仕掛けろ」 |
|---|
|
まずは自己紹介からしておこうか。俺はひろゆき・パトリオット 日系2世さ。経歴はアメリカ陸軍特殊部隊グリーン・ベレー出身。現在はフランスに本拠地のある傭兵部隊で大佐をやっている。渡り歩いた戦場は数え切れないな。あの戦場での心地よい緊張、このときこそ生きている実感、リアリティがわく根っからの戦闘ジャンキーさ。
新しいオファーがきた。退屈な仕事だが今回は引きうけた。父の出身の日本での仕事だからだ。依頼内容は防衛庁が防衛省になるにあたって、専守防衛だけでなくこちらから先に攻め込むための特殊部隊を設立をしたい、ついては指導をお願いしたい、というものだった。 期間は一年。場所は富士の樹海。第1空挺部隊とレンジャー部隊から選抜された15人を指導することになった。銃器類の扱いなどの基本はできているようだ。 毎日毎日しごきまくって、3ヶ月目でなんとか半人前の特殊部隊員になったある日のこと防衛省から無線連絡がはいった。 「パトリオット大佐。わが国に特殊部隊を作られると困る共産圏の国から腕利きの特殊部隊が抹殺のためそちらにむかった、という情報がはいったんだが。」 「まだ無理だ。やつらとは大人と子供ほどの力の差がある。このキャンプのまわりは警戒してくれているのか?」 「すまない、大佐。このプロジェクトは極秘裏にすすめているのでそれはできない。なんとかそちらで処理してくれないか?」 「ばかな!で相手の人数は?」 「把握しているだけで40名」 「無理だ!! 助かるわけがない!!なんとか他の部隊を援軍に・・」 切られた。。。。。見捨てられたのだ。 このことを部隊の15人に報告した。みなコードネームでよんでいるが、コンドルもファルコンもミッキ−もそしてマジシャンも気軽に考えているようだ。この3ヶ月の訓練でプロになったと錯覚しているのだろう。 しかし俺自身の身を守るためにもこいつら15人と供に戦うしかない。 そうと決まればさっそく迎え撃つ準備だ。不意打ちでないからなんとかなるかもしれない。 このキャンプに近づくにはAとBの二つの道を通るいがいにない。それ以外だと樹海で迷うからだ。まずA地点にファルコンがトラップ(罠)をしかける。そしてB地点にはマジシャンがトラップを仕掛けた。 これで何人かの敵の数は減らせるだろうし、敵の侵入も爆発音で容易にわかる。 (なんとかなるかもしれない。)そう直感した。 トラップを仕掛けた夜、いつもより歩哨を増やして7人にした。当然暗視スコープを装備させてだ。まずはこれで一安心だ。俺は少し仮眠をとった。 タタタタタタ・・・・ 乾いた銃声の音で目が覚めた。この音は味方のM16ではない。ウージーだ!! M16を手に取るとテントから飛び出した。 すると味方は誰も見えない。15人ともやられたのか!しかしどうして侵入した?トラップにはひっかからなかったのか? ヒュン、ヒュン、ヒュン と空気を切り裂く音がするやいなや胸板に激痛が走る。 みると真っ黒の矢が3本胸を貫いていた。 「闇夜に黒矢とは。。。。」 ヒュン、ヒュン、ヒュン 次の真っ黒の矢は俺の額とのどをぶちぬいた。 俺は薄れ行く意識のなかでマジシャンがトラップを仕掛けたB地点が目にはいった。 そこではスペードの3や、ハートのA、クローバの8などのトランプが宙に舞っていた。 「トランプ・・仕掛けて・・・どう・・する・・・ねん。」 |
|
<戻る(携帯不可)
<総合索引 mixiへ(携帯不可)> |