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みいたむ 「ウナバラ」 |
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おおきな、おおきな、クジラとふたりきり どこぞの遠い海をおよいでいます わたしたちはどうやら愛し合っているらしく 寄りそいおよぐ私を いつくしむように ときおりクジラはふり返り笑うのです ひろいひろいそらとうみ ふたりきりでおよいでゆく 音は ざああああーーーーという うなばらをつきぬける風としぶきだけ ふたりのあいだにはことばはなく、 それでもただただとてもしあわせなのです でも、 わたしは、 ふと、うみのなかをみてしまいました そこなしの、どこまでもつづく冷たく深いせかい もしつかれてしまったら、 およげなくなってしまったら・・ クジラはわたしが思っていることに気付かず たのしそうにたのしそうにおよいでゆきます わたしはきゅうに息ぐるしさをおぼえました たぶん息絶えることがこわいのではなく きゅうに気付いてしまった、この はてのないそこに なみだがあふれ、とめどなくなみだがあふれるのですが うみ、なので ないていることにかれはきづいていません しあわせでしあわせで しかたがないのに なみだがあふれ きがつくと夢からさめ ないていました。 |
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